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がんじゅう沖縄 Vol.22 [2009/12/10]
沖縄産業保健推進センター発行
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==【はじめに】=====================================
師走を向かえ、年末・年始に向けてあわただしく毎日をおく
られている方も多いと思います。
このような中、県内では例年恒例となったNAHAマラソン
が、12月6日(日)に行われました。参加者も過去最高だっ
たようです。
今回で25回目とのことで、振り返ってみると、沖縄県内で
多様なマラソン大会が開催されるようになった、先駆けのよう
な大会であるように思います。
既に県内各地では、10月下旬ころから、マラソン大会やハ
ーフマラソン大会などが開催されていますが、NAHAマラソ
ンと聞くと、沖縄ではこれからがマラソンシーズンだという印
象すら受けます。
これからのシーズン、沖縄も少し肌寒さを感じ、休日にも外
に出るのが億劫になりがちですが、健康づくりの一つとしてま
ずは2~3kmのファミリーコースがある大会でさわやかな潮
風に当たりながら、家族と一緒に歩いてみてはいかがでしょう
か。
==【お役立ち情報】=================================
●平成21年度自殺対策白書
自殺対策基本法の規定に基づき、わが国における自殺の概要
及び政府が講じた自殺対策の実施状況について、政府が国会に
報告する年次報告書で、今年は11月17日に公表されました。
(内閣府)
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/whitepaper/index-w.html ●平成21年度就労条件総合調査結果の概要
主要産業における企業の賃金制度、労働時間制度、労働費用、
福祉施設制度、退職給付制度、定年制等について総合的に調査し、
我が国の民間企業における労働条件の現状を明らかにすることを
目的としています。(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/jikan/syurou/09/index.html ●平成20技術革新と労働に関する実態調査結果
コンピュータ機器使用状況と対応について、その身体的な疲労
や自覚症状、作業環境の改善要望などに関する調査結果です。
(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/saigai/anzen/08/index.html ●平成20年国民健康・栄養調査結果の概要
健康増進法に基づき、国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活
習慣の状況を明らかにし、国民の健康増進の総合的な推進を図る
ための基礎資料を得ることを目的としています。(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/houdou/2009/11/h1109-1.html ●労働者に対する胸部エックス線調査の対象のあり方等に関する
懇談会報告書
有識者による「労働者に対する胸部エックス線調査の対象のあ
り方等に関する懇談会」が開催され、労働安全衛生法に基づく定
期健康診断等における胸部エックス線検査の取扱に関して検討が
行われてきましたが、その取りまとめ報告書です。(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002hq4.html ●労働時間相談ダイヤル相談受理結果
11月21日に都道府県労働局において実施された労働時間相
談ダイヤルの相談受理結果です。(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r98520000002rdq.html ●平成21年度年末年始無災害運動
平成21年度年末年始無災害運動の実施要領の内容です。
(中央労働災害防止協会)
http://www.jisha.or.jp/campaign/musaigai/index.html ==【最近のセンター相談事例】======================
Q 当社はタクシー業を営んでおり、現在、うつ病で休職中の職
員がおります。復帰するときには、一般的に水揚げが多い夜勤
を本人が希望する可能性があります。会社としては交通事故や
酔ったお客さんとのトラブルも考えられることから、昼勤から
勤務させたいと考えています。どのように本人に説明し、昼勤
から徐々に勤務に慣れさせていくべきか御教示下さい。
A 職場復帰支援の手引きでは、復帰前後の対応としては、復帰
前行う「試し出勤」、復職後に行う「就業上の配慮」に区分さ
れていますが、いずれの場合においても、主治医や産業医の意
見を仰いだ上で、労働時間の短縮やその他仕事上の配慮を行う
ことがほとんどだと考えられます。
復帰直後の就業上の配慮の例として、職場復帰支援の手引き
には、短時間労働、軽作業や定型業務への従事、残業・深夜業
務の禁止などが掲載されてていますので、個々のケースで異な
るものの、一般に主治医や産業医は何らかの必要な配慮を求め
るものと考えられます。
従って、本人が、夜勤を希望しても復帰直後に夜勤は困難な
場合もあると考えられますので、産業医等と相談の上、深夜勤
務をしばらくは禁止したほうがよいという意見であれば、その
ことを本人に説明し、その他就業上の配慮を行ったうえで、勤
務させることが必要です。
Q 当病院において、平均して週1回だけ勤務し、その勤務にお
いて夜勤に従事する職員がおりますが、安衛則第45条の特定
従事者健診を6月に1回実施する必要があるでしょうか。
A 安衛則第45条には、「当該業務(この場合「深夜業務」)
に常時従事する労働者」に対してとあるだけで、常時性の
頻度はどこにも解釈は出ていません。
一方、安衛則第50条の2の自発的健康診断の要件は、
「常時使用され、自ら受けた健康診断日前6カ月間を平均して
1月当たり4回以上深夜業に従事した者」となっています。
法令には、安衛則第50条の2の要件が、安衛則第45条に
も適用されるとは記載されていませんが、類推解釈するので
あれば、まず、常時使用されるかどうか?ということも考慮
する必要があると考えられます。
そのように考えれば、週1回の勤務では常時使用するとは
いえないわけですから、安衛則第45条の特定従事者健診は
必要ないと思われます。
==【センターだより】============================
◆メンタルヘルス相談機関の相談対応能力向上セミナー(メンタル
ヘルス支援事業対策支援センター事業)
● 日 時:12/16(水)15:30-17:00
場 所:産業支援センター710
テーマ:メンタル疾患とその相談対応
講 師:田中 治(メンタルヘルス対策相談員)
参加資格:精神保健福祉士・産業カウンセラー・臨床心理士等
心理職の相談員・保健師、看護師
◆産業医研修
● 日 時:12/12(土)15:00-18:00
場 所:産業支援センター710
テーマ:精神科医等による産業保健研修会
講 師:青木 一雄(産業医学相談員)
山本 和儀(メンタルヘルス相談員)
◆保健師・看護師研修
● 日 時:12/14(月)14:00~15:30
場 所:産業支援センター710
テーマ:職場における健康づくりのノウ・ハウ
講 師:青木 一雄(産業医学相談員)
==【編集後記】=======================================
忘年会シーズンとなり、飲食の機会が増える方も多いのではない
でしょうか。現在、アルコールを飲まない私にとっては、飲酒運転
や酩酊して周囲に迷惑を掛けないことは幸いであるが、どうしても
その機会に食べ過ぎてしまい体重が増えることが気がかりである。
最近、ある集まりでノンアルコールビールとやらが出されたので、
少し口に含んでみた。確かに以前、宮古島に住んでいた頃、周囲の
強力な個性の人たちに進められて飲んだビールの味はしたが、酔い
はしなかった。
適量の飲酒(1日約アルコール20g)は、疾患リスクを下げる
効果はあるという。ノンアルコールビールも、今後、同様の効果が
期待できるように改良できれば、飲み続けてもよいと感じた。
飲酒するしないにかかわらず、楽しく、明るく、ストレス解消に
繋がるような忘年会であるよう願っています。