「がんじゅう沖縄」過去の配信記録

◆がんじゅう沖縄 Vol.101◆ 2015年12月10日発行

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 ◆がんじゅう沖縄 Vol.101 [2015/12/10]◆     ☆☆☆
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  沖縄産業保健総合支援センター発行   ★☆★★☆
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 ホームページ http://www.sanpo47.jp/

 メールアドレス sanpo47@mrj.biglobe.ne.jp

                       
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 ==目 次======================

1. 産業保健関係情報について
2.センターだより(平成27年12月までの研修日程)
3.促進員リレーエッセイ
4.相談・質問をお待ちしています
5.編集後記

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         産業保健関係情報について

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《「厚生労働省」情報 》

●【「過重労働解消相談ダイヤル」「労働条件相談ホットライン」】の相
 談結果を公表】
  長時間労働・過重労働、賃金不払残業、休日・休暇に関する相談が多
 数。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000104623.html

●【事業者向けに「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」の配
 付を開始します】
  労働安全衛生法に基づき、1年に1回、労働者数50人以上の事業者
 にストレスチェックと面接指導を義務付けることなどを内容とする「ス
 トレスチェック制度」が、本年12月1日から施行されます。そのため、
 厚生労働省では、平成27年11月24日より、事業者にストレスチェ
 ック制度を円滑に導入・実施していただけるよう、ストレスチェックの
 受検、結果の出力等を簡便に実施できるプログラムを無料配布します。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000104425.html

●【事業者向けの「厚生労働省版ストレスチェック実施プログラム」に誤
 りが見つかり、11月30日に差し替えました】
  11月24日から公開しているストレスチェック実施プログラムの簡
 易版(23項目)の質問に、一部記載誤りが見つかりました。
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000105735.html


《「沖縄労働局」情報 》

●【ノロウィルスによる感染防止対策をとっていますか?】
  ノロウィルスに関する基礎知識や感染予防についてまとめた「ノロウ
 ィルスに関するQ&A]や「ノロウィルス等の食中毒予防のための適切
 な手洗い」を参考に、糞便・吐物の適切な処理、手洗い等の衛生管理に
 ついて、改めて各事業者・労働者の皆様方のご確認と適切な対応をお願
 いします。
http://okinawa-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/okinawa-roudoukyoku/ken-an/H27/271110_norovirus_.pdf

●【チェンソー取扱労働者に対する振動特殊健診のおすすめについて】
  林業・木材製造業労働災害防止協会では、厚生労働省から補助を受け、
 林業巡回特殊健康診断を県内4箇所で実施します。
http://okinawa-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/okinawa-roudoukyoku/ken-an/H27/271106_chainsaw_kenshin.pdf

●【「元気でいってらっしゃい 児童・生徒絵画コンクール表彰式】
  優秀賞5作品、特別賞2作品を表彰!
http://okinawa-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/okinawa-roudoukyoku/ken-an/H27/271119_kaiga_contest/hyousyoushiki_.pdf

●【ストレスチェック制度にかかる無料プログラム、医師向け「面接指導
 マニュアル」が掲示されました】
  平成27年12月1日から開始です。
http://okinawa-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/okinawa-roudoukyoku/ken-an/H27/271130_stress_check.pdf

●【ストレスチェック制度の施行に伴い「労働者の健康保持増進の指針等」
 が改正されました】
  関係する内容について改正を行い、平成27年12月1日より適用する
 こととなりましたのでお知らせします。
http://okinawa-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/okinawa-roudoukyoku/ken-an/H27/271207_kenkouhojizoushin_shishin/oshirase.pdf

●【ストレスチェック制度における労働基準監督署への報告書の提出につ
 いて】
  OCRで読み取り可能な様式を平成28年3月下旬に公表する予定です。
http://okinawa-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/okinawa-roudoukyoku/ken-an/H27/271207_houkoku_youshiki.pdf

●【雇用管理に関する個人情報のうち健康情報を取り扱うに当たっての留
 意事項が改正されました】
  ストレスチェック制度等の導入が義務付けとなったことを踏まえ、関係
 する内容について改正を行い、平成27年12月1日より適用することと
 なりましたのでお知らせ致します。
http://okinawa-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/library/okinawa-roudoukyoku/ken-an/H27/271207_koyoukanri_ryuijikou/oshirase.pdf


  
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         センターだより

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■産業医研修(生涯研修)

 ※ 日医認定の生涯研修(基礎研修ではありません)ですが、研修内容
  によっては、産業医以外(産業保健スタッフ等)の方も受講可能です。

●日  時:12/17(木)18:30〜20:30
 場  所:産業支援センター308号室(3階)
 テ ー マ:セクハラ&パワハラ対策と対応
 講  師:長崎 文江(みえばしクリニック)
 * 定員に達したため申込受付を締め切りました。

●日  時:1/21(木)15:00〜17:00
 場  所:リウコン(株)(西原町字小那覇1187)
 テ ー マ:職場巡視の進め方
 講  師:伊志嶺 隆(産業医学相談員)

●日  時:1/21(木)18:30〜20:30
 場  所:産業支援センター302号室(3階)
 テ ー マ:メンタルヘルス対策 Q&A
 講  師:伊志嶺 隆(産業医学相談員)

 
■衛生管理者、産業看護職(保健師等)、人事・労務・安全衛生担当者研修

 ※衛生管理者向けの研修ですが、医師、産業看護職、保健師、看護師、
  人事・労務・安全衛生担当者等の受講も可能です。
  (ただし、産業医認定の単位はありません)

●日  時:12/14(月)15:00〜16:30
 場  所:産業支援センター308号室(3階)
 テ ー マ:セクハラ&パワハラ対策と対応
 講  師:長崎 文江(みえばしクリニック)
 * 定員に達したため申込受付を締め切りました。

●日  時:12/16(水)15:00〜16:30
 場  所:産業支援センター308号室(3階)
 テ ー マ:カウンセリング技法を学ぶ
 講  師:福地 孝(カウンセリング相談員)
 * 定員に達したため申込受付を締め切りました。

●日  時:1/14(木)15:00〜16:30
 場  所:産業支援センター308号室(3階)
 テ ー マ:中高年労働者の健康管理
 講  師:伊志嶺 隆(産業医学相談員)

●日  時:1/19(火)15:00〜16:30
 場  所:産業支援センター308号室(3階)
 テ ー マ:ストレス社会をいかに生き抜くか
 講  師:福地 孝(カウンセリング相談員)
 * 定員に達したため申込受付を締め切りました。

●日  時:1/26(火)14:30〜16:00
 場  所:産業支援センター308号室(3階)
 テ ー マ:精神科主治医と職場の連携をめぐって
 講  師:竹下 小夜子(メンタルヘルス相談員)
 * 定員に達したため申込受付を締め切りました。

●日  時:1/27(水)18:30〜20:00
 場  所:産業支援センター308号室(3階)
 テ ー マ:健康経営と健康会計:衛生管理者の役割
 講  師:崎間 敦(産業医学相談員)


  ※なお、研修内容の概要をHPで紹介しております。
  当センターでは、産業保健に関するご相談や各種研修会等を
 行っておりますので下記までお問合せください。


 
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         促進員リレーエッセイ

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「担当者さま、さまざま、まざまざ」

 メンタルヘルスって何ぃ?
  メンタルヘルス対策促進員、この活動に就いて5年近くなるが、その
 間にお会いした担当者の方々は実にさまざま。はじめの2年は周知活動
 として、事業所への飛び込みや、労働局が事業所に実施したアンケート
 からのリクエストに応じる訪問もあった。すると、「メンタルヘルスっ
 て何〜?」「忙しくってそれどころではないさぁ」「そんなのは個人の
 問題で、事業所には関係ないでしょう」などの反応が多々。
  しかし次のような質問をすると、徐々に関心を持ち始める。「遅刻・
 欠勤を繰り返す人はいませんか?」「交通違反や交通事故は?」「残業
 多くないですか」「接客トラブルは?」「ヒヤリハットの頻度は?」
 「長期の体調不良者は?」「辞める人が多い部署は?」「ハラスメント
 ない?」「職場の雰囲気や人間関係は良好でしょうか」
  担当者は、「いやっ、そんな、まさか、でも、そのぉ、あぁ、確かに
 ・・・」と、顔色が変わってくる。ここで厚労省調査のデータを示し、働く
 人の約6割がストレスを感じていること、その原因の1番は職場の人間関
 係にあること、対応が遅れると究極自殺という事態もありうるなど、話
 をすすめていく。この時点ではすでに、担当者の表情は深刻である。脅
 すわけではないが、普段から気づくための知識がないと意識することは
 難しいのが、メンタルヘルスなのかも知れない。

 担当者の悩み
  一口に「職場のメンタルヘルス対策」と言っても、事業所によって支
 援内容は多岐にわたる。対応方法として国が推奨する大筋の流れはある
 が、それを各事業所の実情と合わせて調整しつつ、実務として動けるシ
 ステムづくりをしなければならない。
  実際に対策に動かねばならなくなった担当者の悩みは以下である。
 「社員のセルフケアの認識が低い」「トップの理解がない」「不調者を
 どうケアすればいいのか、わからない」「個人の問題なので、扱いが複
 雑」「社内ではどのように連携したらいいのか」「就業規則にない対応
 でてくる」「休職者の周りの不満への対応は」「そもそも専門知識をど
 こで手にいれたらよいのか」「個人情報にどう配慮すればいい?」あら
 ゆる疑問が山のように押し寄せる。
  促進員は、この状況にしっかり向きあえるよう、担当者を励ましつつ、
 共に課題を分析し、順番を整理して、取り組む方法を示していく。

 担当者自身に寄り添う 
  当センターに支援を申し込まれた時点で、担当者の職名と名前の記入
 がある。電話でアポをとり、支援日程を決める。お一人での対応かと聞
 くと、誰それもと増える。たいていは総務方や人事筋で、いわゆる労務
 管理者。ときたま衛生管理者といった具合である。この時点で、事業主
 の方が出てくることはまずない。本来、職場のメンタルヘルス対策では、
 なんと言っても事業主、つまりトップの理解が不可欠であるが、経営で
 頭がいっぱいで、なかなかひとり一人のメンタルヘルスまで考える余裕
 がない。そのため、プライベートな件を扱うことになる担当者は孤独で
 あったりする。促進員としては、まずは担当者との信頼関係を築くのが
 先。
  人事労務担当者は、社員の勤怠管理を扱う立場にいるため、不調者の
 体調にも気づきやすい面がある。メンタルダウンによる休職者が発生す
 る際には、諸手続きに直接かかわることにもなる。担当者の対応しだい
 では、不調者の症状をより悪化させてしまい、職業生活にとどまらずそ
 の人生を左右しかねない。かける言葉を慎重に選びながら、事をすすめ
 る。
  その対応に慣れない担当者の悩みはつきない。メンタルヘルスについ
 ての基礎知識が少なく、ある程度のルールや事例が事業所にないと、担
 当者自身が狼狽える。そして自分まで緊張と不安でストレスが強い状態
 だと、まざまざと涙ながらに訴える方もいる。
  そのような時の促進員は、担当者の話や気持ちを聞き、その労を労い
 つつ、まずは担当者をサポートするために伺ったと伝えることから支援
 が始まる。この場合、不調者にどう接したらよいのか、または事業所と
 してどのように対応するのかの助言は、二の次となる。

 動き始めると
  実際に支援にはいると、組織の実情が見えてくる。過重労働や各種ハ
 ラスメント等への対策、または物理的な改善も必要になるような時もあ
 る。そうすると多少予算がかかっても、担当者は労働者の健康のためと
 働きかける。完全に解決に至らないまでも、職場が改善に向けて動いて
 くれているという状況だけで、労働者は癒されることが多いので、喜ば
 れないわけがない。
  本格的に対策を開始するとなると、担当者はいろんな可能性を感じ始
 め、活き活きと展開できてくることが少なくない。そうすると、事業主
 にもの言える状況を自ら工夫するようになり、トップの理解を得てさら
 に動きやすくなる。
  きちんとした計画のもと、事業所内で役割分担を行い、それぞれの立
 場でタイミング良く活動すれば、対策の面白さも感じてくる。多少時間
 がかかっても、確実に効果が現れるのが、メンタルヘルス対策だ。職場
 における日々のコミュニケーションに反映され、苦労は実となり報われ
 てくる。

 産業カウンセラー
  沖縄県のメンタルヘルス対策促進員は地域ごとに7名いる。それぞれが
 社会保険労務士、保健師、臨床心理士、産業カウンセラーといった専門
 職種である。なかでも産業カウンセラーは、社会人が働きながら取得し、
 また職場のメンタルヘルス対策の実務を担える資格となっているので、
 メンタルヘルスに興味を持った担当者の方々にもオススメしている。
  一般社団法人日本産業カウンセラー協会では、毎年養成講座と資格試
 験を実施している。わが県にも沖縄支部があり、毎年大勢の産業カウン
 セラーを輩出している。「メンタルヘルス対策の援助」「キャリア開発
 への援助」「職場における人間開発への援助」を基本的な活動領域とし
 ており、コミュニケーションの基本となる「傾聴」という技能を身につ
 けられると同時に、職場におけるメンタルヘルス対策についてのコンサ
 ルティング能力が培われる。
  促進員として出会った担当者の方々のなかにも、養成講座を受講され
 産業カウンセラーになった方々もいらっしゃり、仲間が増えた気持ちで
 心強い限りである。

 促進員の活用を
  これからは困難な事例も増えると思われる。ストレスフルな時代であ
 るにもかかわらず、打たれ弱いと言われるゆとり世代が、仕事年代の中
 心層になってくる。発達障害などのボーダー的な人も目立ってきた。責
 任を増す年配の方々のストレスも厳しくなってくるだろう。互いに弱い
 部分を認め合いつつ、補い合いながら仕事をしていかなければならない。
 担当者は、ひとりの不調者に心を留めるだけでなく、全体にも目を配り、
  個々の労働者のメンタル事情を視野に入れ、それぞれの理解と協力を
 基に組織的配慮を心がけよう。そのような意味でも、メンタルヘルス対
 策を担う担当者は、事業所としての方針をしっかり持ち、きちんとした
 計画を立て、PDCAを見据えて動きたい。
  この度安全衛生管理に導入され、制度として義務化されたストレスチ
 ェックも然りである。トップの方針表明や「心の健康づくり計画」の策
 定(セルフケア研修や相談体制の設置)ありきでなければ、たとえスト
 レスチェックを義務的に実施したとしても、とうてい実施目的に適わな
 いどころか、むしろ逆効果だとさえ言われている。
  担当者さまよ、おひとりで悩むことはない。促進員がいる!国が無料
 で対策に協力してくれるのだ。どこからどう取り組めばよいのか、ご一
 緒に考えていこうではないか、躊躇なさらず当センターに連絡を。

 ※ちなみに、初回訪問からの主な支援段階は、①事業所のメンタルヘル
 ス状況のヒアリング、(以下、申込に合わせて)②「心の健康づくり計
 画」の策定、③復職支援プログラムの策定、④ストレスチェック実施準
 備、⑤ラインケア研修、⑥セルフケア研修、となっている。

              メンタルヘルス対策促進員  関谷 綾子     

       
 
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       相談・質問をお待ちしています

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  「沖縄産業保健総合支援センター」では、産業医、産業看護職な
 ど企業における労働衛生管理スタッフ、事業主、労務管理者等の皆
 様方からご相談・ご質問を受け付けています。
  電話・メール・FAXでも結構です。お待ちしています。
  (注) メールの場合は、ホームページの「ご相談・お問合せ」用
    フォーム[http://www.sanpo47.jp/inquiry/index.html]で
    お願いします。(このメルマガへの返信メールはご利用いた
    だけません。)
   

========================【編集後記】============================

  11月24日、厚生労働省からストレスチェック実施プログラム及び
 面接指導マニュアルが公開され、ストレスチェック制度のツールが出そ
 ろいました。
  これからは公開されたツールを使い、来年の11月までに各事業場で
 ストレスチェックに取りかかることとなります。
  当センターにおいても、来年3月に医師向けの面接指導マニュアルに
 係る研修の他、ストレスチェック制度導入に係る事業場への支援を今ま
 で以上に強化していく所存です。

                       副所長  大村 朝常
  
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 独立行政法人 労働者健康福祉機構
 沖縄産業保健総合支援センター
 〒901-0152那覇市小禄1831-1
 沖縄産業支援センター2F(203-1)
 電話 098-859-6175 FAX 098-859-6176
ホームページ http://www.sanpo47.jp/


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